担任助手の専攻紹介vol.5 | 東進ハイスクール三鷹校|東京都

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2018年 10月 9日 担任助手の専攻紹介vol.5

こんにちは!三鷹校担任助手あなやまです。

今回のブログのお題は大学での「専攻紹介」ということで、まずは僕の通っている大学を紹介したいと思います。

僕は早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修というところに通っています。専攻は歴史学です。

ここからが本題。

歴史学って何のためにあるの?なんてよく聞かれます。一般的には、「過去を理解、分析することで現在しなくてはならない、行動の判断の参考や基準にできる」なんてことが言われます。

具体例だと、両大戦間期において、イギリスやフランスはナチスドイツに対して融和政策をとった。結果これがヒトラーに宣戦布告の決意をさせた。なので一時的な宥和政策は時として今後の平和を脅かすことがあるため、慎重な判断をしなくてはいけない。という感じです。

これ、実は歴史学じゃないです。これはどちらかといえば政治学に分類する方が正確で

これはあくまで、一例で歴史学とは何かという問いに対する正解ではありませんが、一つの側面として、

歴史学は、むしろ、当時の国同士の力関係、政治的文脈、民族構成、人々の社会通念など様々な理由を史料に、イギリスのチェンバレンが宥和政策を取ったという歴史的事象に関して、分析し評価をするほうです。

もちろんこれは視点や参考にする史料を変えることで評価は変わってきます。

特に、すでに歴史的事象を体験した我々からの目線、つまりは後ろを見る目線で分析、評価するか、それとも歴史的事象をまさにオンタイムで体験している人々の目線、前を見る目線、で分析、評価するかで評価はガラッと変わります。

またもう一つ大事なのは客観性という問題です。その史料はどういった思想や経歴を持った人物によって作成されたものなのか。そこに留意しなくてはいけませんし、そもそも人間が作る以上史料に客観性なんて存在しないのではないか、ということは歴史学において客観性を付与することは不可能なのではないか。なんて議論もあります。歴史学とは何か以前に、歴史学に客観性があるかどうかすら答えが見つかっていないんですね。

こんな歴史学の楽しさは一つ。ややこしさです。

なにか一つの正解があるわけではありません。誰が正義で悪かも決まっていません。そして何より、世の中一般で正義だと思っていたものが悪だったとわかるとき、常識がひっくり返ります。それが楽しいんです。

どうでしょう。少しは歴史学に興味を持っていただけたでしょうか。

世界史や日本史で質問ある方、是非聞いてください!答えられる範囲でお答えします。