【連載企画!!】早稲田大学物語 第13話 | 東進ハイスクール 三鷹校 大学受験の予備校・塾|東京都

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2018年 12月 30日 【連載企画!!】早稲田大学物語 第13話

12月模試後からセンター対策に特化していきました。するとここで、演習で点が取れるようになります。英語は最高192点、国語も170点、世界史は90点は取れるようになりました。数学は、ここまで全く話に出てきませんでしたが、実は一番頑張っていた科目でした。8月丸々数学に費やしたと言っても過言ではないほど比重は重かったです。なかなか点数は伸びず、センター前も60点代でしたが、それでも合格できるレベルの点数でした。本番でこの結果を出せれば、僕は合格できる確信がありました。

迎えたセンター当日。8月のように緊張することもなく、トラブルもなく受験し終わりました。

感触はまずまず。正直、試験中は必死で夢中にで出来まで気にしてる暇はなかったです。

2日目が終わり、家に帰り自己採点をしました。

英語168、国語189、世界史80、数学40、理科基礎60でした。

これはどうなの?って思う方のために言います。大失敗です。特に英語と世界史はここで稼いで数学が40点でも受かるようカバーしなくてはならないのに、点数が取れませんでした。

受験をしていて、苦しいことはいっぱいありました。それでも泣いたことは一度もありませんでした。

けれど、センターの結果を前にして、

「全部無駄だったのかな。結局運命なんて決まってて、僕は努力が報われない人間なのかな」

「だとしたら、本当に馬鹿みたいだな。どうせ叶わないのに必死に頑張って、高校に入ってから、遊びもゲームも全部我慢して、青春を棒に振ってまで勉強して。」

そんな風に思えてきて、そしたら、急に涙がこみ上げてきて、部屋で一人で泣きました。

でも、もう一人の僕は、こう叫んでました。

「まだなんも終わってないだろ!!まだ何も、わかんないだろ!!落ちるかどうかなんて!」

「それにこれまで、お前はどうやってきたか思い出せよ。ドン底に突き落とされるたびに、這い上がってきたんじゃないのかよ。もっかい、いつもみたいに、這い上がれよ!!」

そうです。まだ何も終わってない。逆転するチャンスはまだあります。僕はやり残していることを全て終わらせることにしました。2週間で世界史の教科書を4周したりしました。

センター後、学校もなく、東進で勉強する日々だったのですが、正直少し中だるみがありました。一つ終えたという気持ちがあったからでしょう。東進でやっている時はいいのですが、東進が開くまで勉強に身が入らなかったんです。その結果悲劇が僕を襲います。A判定だった大学に落ちたのです。上智の入試2日前です。これはまずい。気持ちで落ちると思いました。そこから気持ちをもう一度引き締め直しました。

上智、できは五分五分でした。世界史が難しかった。なので五分五分です。

その後もボチボチ受験しながら上智の発表日がやってきました。不思議と落ち着いていたのを覚えています。

淡々と合格発表のページを開くと、「おめでとうございます、合格です。」という文字が目に入りました。

心臓の鼓動がどんどん早くなって、僕は2階の自室から飛び出して、階段を降りながら、リビングの母に大声でこう言いました。「受かったっ!!!!!!!!上智!!!!受かったっ!!!!!!」

僕の人生で初めての成功体験でした。母はあまりにショックで悲鳴をあげました。

何がともあれ自信になりました。その後早稲田受験し、外大を受けました。

外大が終わってから数日後、早稲田の教育と人間科学の発表がありました。

電話形式です。人間科学から聞きました。「残念ながら不合格です。」というアナウンス音が聞こえました。やっぱり早稲田は無理だったのかな~ちょっと気弱になりながらも、教育の合格発表を聞くことにしました。受験番号を入力し、結果を待ちます。「合格です。おめでとうございます。」一瞬耳を疑いました。もう一度聞きます。「合格です。おめでとうございます。合格です。おめでとうございます。」

一周まわって逆に冷静になってしまいました。

妙にゆっくり階段を降りて、リビングで「早稲田、教育受かってた。」と言いました。今度は、家族全員が悲鳴をあげました。

母親が僕に「頑張ったもんねぇ」と言って泣いてました。

なんだか、世界が、ワントーン明るくなった気がしました。

 

おわり